転勤が決まり一人暮らし

ずっと親元で暮らしてきて、一人暮らしをすることになったのは 24歳で東京に転勤がきまったときのこと。 学生時代の友人の中には大学を卒業してそろそろ地元に帰るという子もいる時でした。 私自身は楽しさと不安とで複雑な気持ち。

それでも部屋を決めるために上京したり、 カーテンや器など生活用品を決めることでだんだん楽しくなっていきました。 そして、いよいよ引越しの初日。 母親がついてくるといってくれたのですが、17~8歳じゃありませんからね。 強がって一人で大丈夫だと飛行機にのり自分のお城での一人暮らしをスタートしました。 小さな頃からずっと庭がある一軒屋で育ってきたので、 高層住宅の8階での生活がなんとなく落ち着かない気がしました。

翌日は準備をして、いよいよ出勤。地元とは違う通勤方法や人の多さに圧倒され、 おそろしく緊張したため、うれしいとか寂しいとかの感情はほとんどわきませでんした。

仕事に通うようになって3日ほどすぎた週末、初めてひとりで食事を作りました。 とっても簡単な鍋料理です。それまでなんとも思わなかったのに、 ご飯を食べながらふと涙が流れてくるではありませんか。 別に悲しいとか思ってるわけでもないのに、涙がつる~っと流れてきてとまらないのです。 その時、ふいに寂しさがこみあげ、なんで私はひとりでご飯たべてるんだろう。 これがいつまで続くんだろう。次々にネガティブな不安要素たわいてきて、 声をあげて泣いてしまいました。 ご飯の途中で母に電話をし、無理に元気をよそおい自分の気持ちを建て直しました。

しか~し、そんな生活も本当に最初の2週間だけ。 会社で友達ができ、学生時代の友人たちが歓迎会をしてくれ、 毎晩最終電車やタクシーでの朝帰りが始まりました。 すると今まで自宅通勤時はしたことがない経験が楽しくて仕方なく。 一人暮らしを楽しめるようになってきました。

本当は1~2年で戻るはずだった転勤も予定より長くなり5年をすぎるともうベテラン。 逆に一人のほうが楽になってしまいました。 おかげで地元に帰ってからも、カタチ的には自宅にもどりましたが、会社の近くに部屋をかり、 週末だけ実家に帰ってます。一人暮らし、慣れるとやめられませんよね。